古い道具の居場所

母と妹は、いわゆる「片付け魔」です。
不要と思ったものはどんどん捨てる。なので、身の回りには余計なものは置いてない。
少し前に「断捨離」という言葉と本が流行りましたが、彼女たちはそれよりずっと前から断捨離ライフを謳歌している方々です。


つまり、
私とは正反対。DNAを全く受け継いでおりません。
私はどちらかと言うと、散らかし魔な父の遺伝子を継承しているようで、ホントにもぉ・・どうしましょう?・・・というくらい、片付けが苦手です。

さらに、加とさんも「散らかってる方が落ち着く」などと抜かす人なので、部屋が片付くはずもなく・・・

「何かに使えそう」
「まだ新しい」

これはお掃除には禁句ですね。こんな事言ってるからダメなんです。ええ。承知してるんです。

先月の事ですが、
母に散々せっつかれていた画材の大掃除をやっとこさ完了しました。
物置の隅に、大きな段ボールに放り込まれたアクリル絵の具や透明水彩、ポスターカラー、絵筆、グロスメディウムなどの溶剤、紙パレット、キャンバス、パネル、カラーインク・・・などなど・・・

「使わないなら捨てろ!」
ずうっと、ずうううううっっっと言われ続けていたのですが、
「まだ使える・・・」
という悪魔のささやきから逃れられずに幾年月。
さすがに絵の具類は劣化してきたのが解り、やっとこさ片付ける事が出来ました。
絵の具の匂いは、私にとっては心地良いものですが、絵を描かない人にとっては結構クサいらしいのですね。
うーん・・・

家の物置には、祖父が買い集めた食器類なども沢山残っています。
「まだ新しい」・・・という悪魔のささやきは、さすがの母・妹も廃棄を躊躇させるパワーがありました。

いつかどこかで処分しなければ。

誰もがそう思いつつ、それがいつになるのか、誰にも解らないのでした。


そんな中で、
先日、市内のとあるお寺の境内で「てとてと市」なる催しが開かれ、私のお気に入りのベーグル屋さんも出店しているとの情報を聞きつけ、台風が近づく曇天のもと、いそいそと出かけて行きました。

お寺の門から伸びる参道の奥に、店舗のブースが並んでいます。
10時OPENでしたが、写真を撮った時点(10:25)でもうかなり賑わっておりました。
(この写真じゃ判りにくいですね(⌒o⌒;))

お目当てのベーグルを買い求めて満足した私。
振り返ると、向かいのブースは古道具屋さんでした。

「えっ・・・!」

そこには、思いっきり古い道具が並んでいました。
小さな薬罐の形をしたアルミ急須。
昔、酒屋さんにもらった丸い形の栓抜き。
沢山のディバイダ(コンパス)。
祖母が使っていたような金だらい。
物置の片隅に埋もれていた様な古い籐かご・竹かご。
スチールの書類入れ。
持ち主の手を離れて久しいであろうドライバーやペンチの数々。
錆び錆びな大工道具の数々。
レトロ過ぎるくらいレトロな引出しや椅子。

そして、
使い古してペタンコになった絵の具のチューブ・・・
これはこないだアタシが捨てたヤツと同じじゃないか・・・・
う、売れるの?買う人、いるの?・・・いるんだろうな、どこかに・・・

幼い頃、確かに見た記憶がある、ガラスのコップ。
柳行李。
布張りのバインダー。
昆虫採集セットに入っていたような、ピンセット。

それらは普通なら棄てられる運命にある品々ですが、その場所に置かれるとなんだか・・・
第2の人生がスタートしているような、不思議な感動を覚えました。
ショックでもありました。
そこで売られている商品の半分くらいは、家の物置にもありました。
でも、我が家ではそれを不燃ゴミの日にまとめて出したり、クリーンセンターへ持ち込んだものもありました。

もしかしたら、物の使い途をもっと考えるべきだったのかな。

その日、妹もその場にいて、少なからずショックを受けたようでした。
「売り物になるんだ・・・」
不要と判断したものは片っ端から廃棄する彼女も、道具の使い途を再考する結果となったようです。

祖父が買い集めた食器類を、次回の不燃ゴミの日に全て出そうとする母に、妹は、

「いや、棄てちゃもったいないよ!あれは売れるって!!」

いやはや、古道具屋さん効果はテキメンでした(笑)



捨てる事は、大切です。
何より、心身がスッキリします。
画材を処分した時、そう感じました。

その一方で、こんな風に、
古道具としてまた新たに命を吹き込まれて行くものもあるんだなーと、今回初めて実感しました。
私はこれまで、アンティークや古道具にはあまり関心が無かったのですが、ものを大切にする、という観点から、ちょっと興味が湧いてきました。

今月の第4日曜日には、青梅の某所で同じ様な市が立つので、そこでまた古道具をじっくり眺めてこようと思っています(買っちゃうと・・・部屋がさらに片付かなくなるので、買うのはもう少し先w)

さて、
てとてと市で買ったのはコチラ↓
きのこのスタンプが押された布バッグ。
同じ柄は2枚無い、と聞いたら、即!買いでした!
バッグを入れてくれた紙袋も可愛いです。

さてさて、
物置をまた「発掘」してみようかな。
祖父母が遺した「お宝」もあるかも、だしね(笑)

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